サワガニが動かない──脱皮・低温・寿命の見分け

動かないのは、正常なことのほうが多いものです。

順に確かめていきましょう。


まず「生きているか」

□ においがしないか ← 死んでいれば、においで分かる
□ 脚がだらんと開いていないか
  → 生きているときは、脚を体に寄せている
□ 口や脚が、わずかに動いていないか
  → じっと見る。数分見る
□ [抜け殻](/dappi/)ではないか
  → 軽い。中が空。甲羅の後ろが開いている

4つ目が、いちばん多い勘違いです。

「死んだ」と思ったら抜け殻だった、はよくあることです。


確認する順番

① [脱皮](/dappi/)の前後 ← いちばん多い
② 水温(冬は低い/夏は高い)
③ 水質
④ 隠れ家が無い・落ち着けていない
⑤ 導入直後
⑥ 昼間([夜行性](/yakousei/))
⑦ けが・病気
⑧ 寿命 ← 最後

⑧を最初に考えないでください。


① 脱皮の前後

これがいちばん多い理由です。

□ 餌を食べなくなった
□ 隠れ家から出てこない
□ 体の色が変わった(くすむ・濃くなる)
□ じっと同じ場所にいる
□ 数日そのまま

やってはいけないこと:

✕✕ 触る・つつく
✕✕ 手伝おうとして殻を引っぱる
✕  水槽を動かす
✕  水を換える
✕  明かりを当てる

時間がかかっていても、待ってください。

→ サワガニの脱皮


② 水温

冬に動かない

これは正常です。

・水温が下がると代謝が落ちる
・[冬眠に近い状態](/toumin/)
・慌てて温めない

温度を急に上げると、かえって体力を削ります。

夏に動かない

こちらは危険信号です。

□ 水温は何度か
□ [陸から降りてこない](/ishi/)か
□ [泡を吹き続けていない](/awa/)か
□ 昼にずっと歩き回っていないか

夏の「動かない」は、高水温を疑ってください。

① 涼しい場所に移す ← いちばん効く
② 直射日光を避ける
③ 水温を測る
④ 急に冷やさない(温度の急変も負担)

→ 夏越しと冬越し


③ 水質

□ においがしないか
□ 濁っていないか
□ 水面に膜が張っていないか
□ [水換え](/mizukae/)からどれくらい経ったか
□ カルキを抜いたか(→ [水のこと](/mizu/))

最後を必ず確認してください。

水道水をそのまま入れた直後に動かなくなったなら、 これが原因の可能性があります。

対応:

① カルキを抜いた水を用意する
② 一部ずつ換える
③ 水温を合わせる

④ 隠れ家が無い

隠れられない
 → 常に緊張している
 → 動かずに固まっている

匹数より多く用意してください。

→ 底床と隠れ家・食べる生き物


⑤ 導入直後

・環境が変わった直後は動かないことが多い
・数日は様子を見てよい
・覗きすぎない

⑥ 昼間

サワガニは夜行性です。

・昼は隠れているのが正常
・夜、暗くしてから見る

⑦ けが・病気

□ 脚が何本も取れていないか(→ [脚が取れた](/ashi/))
□ 体が白くなっていないか(→ [白い・水カビ](/shiroi/))
□ [ひっくり返って戻れない](/hikkurikaeru/)のではないか

→ 弱っているサイン


⑧ 寿命

10年前後生きるとされます。

・捕まえてきた個体が何歳かは分からない
・①〜⑦を確認してから考える

動かないときの対応(まとめ)

① まず何もしない。観察する
② においを確認する
③ 水温を測る
④ 水を見る
⑤ 脱皮の可能性があるなら、待つ
⑥ 夏なら、涼しい場所に移す
⑦ 触らない

「何かしてあげたい」が、いちばん危ない衝動です。

とくに脱皮中に触ると、脚が取れてしまいます。


子どもと確認するなら


まとめ

  • 動かないのは正常なことのほうが多い
  • まずにおいと、脚の開き方で生死を確かめる
  • 抜け殻を死んだと勘違いするのがいちばん多い
  • 確認は脱皮 → 水温 → 水質 → 隠れ家 → 導入直後 → 昼間 → けが → 寿命
  • 脱皮がいちばん多い。触らない。待つ
  • **冬に動かないのは正常。**慌てて温めない
  • **夏に動かないのは危険信号。**涼しい場所へ移す
  • 「何かしてあげたい」がいちばん危ない

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