サワガニは冬をどう越すか

水温が下がると、動かなくなってじっとしています。


野外での冬

・石の下
・岸の土の中に穴を掘る
・落ち葉の下
・水がしみ出す湧き水のあたり

水温が安定している場所を選んでいると説明されます。

湧き水は、夏は冷たく、冬はそれほど下がりません。


「冬眠」と呼んでよいか

哺乳類の冬眠とは仕組みが違います。

サワガニ … 変温動物
      → 水温が下がると、体温も下がる
      → 代謝が落ちて動かなくなる

「体温を自分で調節して眠りに入る」わけではありません。

環境の温度に従って、活動が止まるという形です。

日常の言葉としては「冬眠」で通じます。


飼育下では、先に決める

どちらでもかまいませんが、先に決めておいてください。

A 冬眠させる

・屋外、または暖房の無い場所に置く
・水温が自然に下がるにまかせる
・隠れ家・落ち葉・砂利を厚めに入れる
・餌をほとんど食べなくなる
・水は減った分を足す程度

注意:

✕ 完全に凍らせない
✕ 途中で暖かい部屋に持ち込まない
  → 温度が上下すると体力を削る

B 冬眠させない

・室内の、暖房が直接当たらない場所
・水温が極端に下がらないようにする
・餌は減らすが、切らさない
・活動は鈍いが、まったく止まらない

どちらが良いという話ではありません。

いちばん悪いのは「途中で切り替える」ことです。


冬に動かないのは異常ではない

ここが、この記事のいちばん大事なところです。

冬に動かない
 → 水温が下がっているだけ、という可能性が高い

慌てて温めないでください。

急に温度を上げると、体力を使わせることになります。

→ サワガニが動かない

ただし、確認はします:

□ 水は汚れていないか
□ 体が白くなっていないか(→ [白い・水カビ](/shiroi/))
□ 脚がだらんと開いていないか
□ においがしないか

死んでいる場合は、においで分かります。


春になったら

・水温が上がると、動き出す
・餌を食べ始める
・[脱皮](/dappi/)が増える
・[繁殖期](/hanshoku/)に入る

急に餌を大量に与えないでください。

少しずつ戻します。


冬より夏のほうが危ない

これは繰り返し書いておきます。

冬 … 動かないが、そのまま越せることが多い
夏 … 水温が上がって死なせやすい

サワガニは山あいの冷たい流れにいる生き物です。

寒さより暑さに弱いのです。

→ 夏越しと冬越し・サワガニはどこにいるか


まとめ

  • 水温が下がると動かなくなってじっとしている
  • 野外では石の下・岸の土の中・落ち葉の下・湧き水のあたり
  • 変温動物なので、哺乳類の冬眠とは仕組みが違う
  • 飼育では冬眠させるか、させないかを先に決める
  • いちばん悪いのは途中で切り替えること
  • **冬に動かないのは異常ではない。**慌てて温めない
  • ただし白くなっていないか・脚が開いていないか・においがしないかは確認する
  • **冬より夏のほうが危ない。**寒さより暑さに弱い

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