サワガニを食べる生き物
サワガニは、食べられる側の生き物です。
このことが、行動のほとんどを説明します。
天敵として挙げられるもの
鳥 … サギの仲間・カワセミなど、水辺の鳥
哺乳類 … イタチ・タヌキ・アライグマなど
魚 … 大きな淡水魚
ヘビ … 水辺のヘビ
カエル … 大きいものは小さな子ガニを食べる
同じサワガニ … [共食い](/tomogui/)
最後が意外と大きな要因です。
とくに脱皮の直後は殻がやわらかく、 同じ水槽の仲間に襲われます。
だから隠れる
サワガニの習性は、ほぼ全部これで説明できます。
昼に隠れている … 昼行性の天敵を避ける(→ [夜行性](/yakousei/))
石の下にいる … 上から見つからない
狭い隙間を好む … 体が入って、大きな相手が入れない
驚くと[脚を切り離す](/ashi/) … 捕まれた脚を捨てて逃げる
ハサミを振り上げる … 威嚇(→ [挟まれたとき](/hasamareta/))
「隠れられること」が、この生き物の安心の条件です。
飼育に直結する
ここが実用的なところです。
隠れ家が無い水槽 = 天敵から逃げられない状態
→ 常に緊張している
→ 落ち着かない・餌を食べない・弱る
隠れ家は「あると良いもの」ではありません。
必要なものです。
□ 匹数より多く用意する
□ 体が入る大きさの隙間
□ 上から見えない構造
人も天敵に見える
覗き込む、手を入れる、水槽を叩く。
どれもサワガニにとっては「上から大きなものが来る」ことになります。
✕ 上から手を入れる
✕ 水槽を叩く
✕ 頻繁に覗き込む
✕ 明るいライトを当て続ける
◎ 横から静かに見る
◎ 隠れ家を用意して、自分で隠れられるようにする
怖がらせない飼い方が、結局いちばん長持ちします。
「脚を切り離す」という手段
自切(じせつ)と呼ばれます。
・捕まれたとき、自分から脚を切り離す
・決まった位置で切れる
・出血が最小限になる作りとされる
・次の[脱皮](/dappi/)で再生することがある
これは天敵から逃げるための仕組みです。
ですから、脚を引っぱらないでください。
食物連鎖の中での位置
落ち葉・藻・生き物の死骸
↓ 食べる
サワガニ
↓ 食べられる
鳥・哺乳類・魚・ヘビ
サワガニは「分解する側」でもあります。
落ち葉や死骸を食べて、川をきれいにする役目を持つと説明されます。
まとめ
- 天敵は鳥・哺乳類・魚・ヘビ・カエル、そして同じサワガニ
- とくに脱皮直後は襲われやすい
- 習性のほとんどが**「食べられる側」であることで説明できる**
- 隠れ家は「あると良いもの」ではなく必要なもの
- 隠れ家が無い=天敵から逃げられない状態。常に緊張している
- **人も天敵に見える。**上から手を入れない、叩かない、横から見る
- 自切は逃げるための仕組み。だから脚を引っぱらない
- サワガニは落ち葉や死骸を食べる、分解する側でもある