サワガニの底床と隠れ家──何を敷き、何を入れるか

サワガニの底砂と隠れ家は、「あると良いもの」ではありません。

必要なものです。


なぜ必要か

サワガニは食べられる側の生き物だからです。

隠れられない
 → 常に緊張している
 → 落ち着かない
 → 餌を食べない
 → 弱る

これは飼育で実際に起きることです。

「動かない」「食べない」の原因が、 隠れ家の不足であることは珍しくありません。

→ サワガニが動かない


隠れ家の条件

□ 匹数より多く用意する
□ 体が入る大きさの隙間
□ 上から見えない構造
□ 入口が2つあると、なお良い
□ 倒れない・崩れない

1つ目が最重要です。

2匹に隠れ家1つ = 1匹があぶれる
         → [共食い](/tomogui/)の原因

→ 何匹まで一緒に飼えるか


隠れ家に使えるもの

◎ 素焼きの植木鉢(割って、かけらを伏せる)
◎ 素焼きの鉢を横に倒す
◎ 塩ビ管の短い切れ端
◎ 平たい石を組んで隙間を作る
◎ 流木(アク抜きしたもの)
◎ タイル
◎ 市販の隠れ家(甲殻類用・爬虫類用)

素焼きの植木鉢が使いやすいと思います。

安いうえ、割れば隠れ家がいくつも作れます。

割ったときのとがった部分は、落としておいてください。


入れてはいけないもの

✕ 塗装されたもの
✕ 接着剤で固めた飾り
✕ アク抜きしていない流木
✕ とがった破片
✕ 洗剤が残ったもの
✕ 崩れて下敷きになる積み方
✕ 海で拾った石・貝(塩分)

最後から2つ目に注意してください。

サワガニは石を掘って動かします(→ 石を運ぶ)。

積んだ石が崩れて、下敷きになることがあります。

安定した組み方にしてください。


底床(底に敷くもの)

◎ 大磯砂・川砂利(中〜細粒)
◎ 園芸用の砂利(よく洗う)
◎ 平たい石を敷く
△ 砂(細かすぎると掘りにくく、舞いやすい)
✕ ソイル(崩れる。水が濁る)
✕ とがった砂利

厚さは1〜2センチ程度で足ります。

掘れる厚さがあると、落ち着きやすくなります。


洗ってから入れる

・園芸用の砂利は汚れている
・川で拾った石も洗う
・洗剤は使わない
・水だけで、濁らなくなるまで

洗剤は使わないでください。

残ると危険です。


掘り返しても直さない

サワガニは自分で形を作ります。

◎ 動かしたままにする
✕ 毎日レイアウトを直す

片づけると、一からやり直させることになります。

→ 石を運び、陸に上がるのはなぜか

ただし、こういう場合は見直してください:

・毎日、激しく掘り続けている → 落ち着けていない
・隠れ家をひっくり返してしまう → 重さ・大きさが合っていない
・崩れて危ない → 組み方を変える

水草は要るか

必須ではありません。

・食べられる・切られることがある
・根を掘り返される
・枯れると水を汚す

入れるなら、丈夫なものを、 抜かれてもよいという前提で入れてください。


落ち葉を入れる

これは実は良い方法です。

・野外では落ち葉の下にいる
・隠れ家になる
・[餌にもなる](/esa/)

入れるなら:

□ 農薬のかかっていない場所のもの
□ よく洗う、または熱湯をかけて乾かす
□ 傷んだら取り出す
□ 入れすぎない(水が汚れる)

手を使って試す部分


まとめ

  • **隠れ家は必要なもの。**無いと緊張し、食べず、弱る
  • **匹数より多く用意する。**あぶれると共食いの原因
  • 条件は体が入る隙間・上から見えない・崩れない
  • 素焼きの植木鉢のかけらが使いやすい
  • 入れてはいけないのは塗装・接着剤・アク抜き前の流木・とがった破片・海の石
  • 崩れて下敷きにならない積み方にする
  • 底床は**1〜2センチ。**掘れる厚さがあると落ち着く
  • **掘り返しても毎日直さない。**自分で形を作らせる

関連