サワガニの水槽の作り方──水場と陸地の配分
覚える型は、ひとつだけです。
半分が水、半分が陸。
その境目に、自力で上がれる傾斜をつける
なぜ両方が要るのか
呼吸の仕組みから来ています。
・エラが濡れていれば、空気中の酸素も取れる
・逆に、水中の酸素が少ないと足りなくなる
・水温が上がると、水に溶ける酸素が減る
「いつでも水から出られる」が、 呼吸の問題の大半を解決します。
→ 陸地は必要か
作る順番
① 底に砂利を敷く
・洗ってから入れる
・厚さは1〜2センチ程度でよい
・掘れる厚さがあると落ち着きやすい
→ 底床と隠れ家
② 陸地を作る
・片側に砂利を寄せて盛り上げる
・または平たい石を積む
・水面より上に出す
・体が完全に乗る広さ
③ 傾斜をつける
ここが要です。
✕ 垂直の段差 → 上がれない
◎ なだらかな坂
◎ 石を階段状に置く
上がれない陸地は、無いのと同じです。
④ 隠れ家を置く
・陸側と水側の両方に
・匹数より多く
・上から見えない構造
⑤ 水を入れる
・カルキ抜きをした水
・水深は浅く(→ [水のこと](/mizu/))
・陸地が水没しない量
⑥ 蓋をする
これを忘れないでください。
水深
◎ 体が浸かる程度〜数センチ
✕ 深くしすぎる
深いと、酸素が足りないときに上がれずに弱ることがあります。
「泳ぐ生き物」ではありません。
蓋の作り方
脱走の対策は、蓋に尽きます。
□ 網目が細かいこと
→ 甲幅より狭い隙間も通り抜ける
□ 隙間なく閉まること
□ 重しを載せる(持ち上げることがある)
□ コード・チューブの通る穴を塞ぐ
最後が、いちばん多い抜け道です。
フィルターのコード
エアチューブ
水温計のコード
→ これを伝って登る
置いてはいけないもの
✕ とがった破片
✕ 塗装されたもの・接着剤で固めた飾り
✕ アク抜きしていない流木
✕ 塩分のあるもの
✕ 洗剤の残った容器
大きさの目安
1〜2匹 … 小さな飼育ケースで足りる
それ以上 … 隠れ家の数で決まる
「広ければ広いほどよい」わけではありません。
大きい水槽は、水が多い分、水温が上がりにくいという利点はあります。
ですが、置き場所が涼しくなければ意味がありません。
置き場所(水槽より重要)
□ 直射日光が当たらない
□ エアコンの効く部屋、または家で最も涼しい場所
□ 窓辺に置かない
□ 暖房の風が当たらない
□ 水を入れた重さに耐える台
どんな水槽を作っても、 暑い部屋に置けば夏に死なせてしまいます。
完成したら確認する
□ 陸地に自力で上がれるか
□ 陸地が水没していないか
□ 隠れ家は匹数より多いか
□ 蓋の隙間は無いか
□ コードの通る穴を塞いだか
□ 水温計は見える位置か
□ 上から覗きこまなくても中が見えるか
子どもと作るなら
まとめ
- 型は半分が水、半分が陸。境目に自力で上がれる傾斜
- 順番は砂利 → 陸地 → 傾斜 → 隠れ家 → 水 → 蓋
- **垂直の段差は上がれない。**上がれない陸地は無いのと同じ
- **水深は浅く。**泳ぐ生き物ではない
- 蓋は網目・隙間・重し・コードの穴
- コードとチューブが最大の抜け道
- 大きさは隠れ家の数で決まる
- **水槽より置き場所。**暑い部屋では何を作っても夏に死なせる