サワガニに陸地は必要か

必要です。


理由

呼吸の仕組みから説明できます。

サワガニはエラで呼吸する
 → ただし、エラが濡れていれば空気中の酸素も取れる
 → 逆に、水中の酸素が少ないと足りなくなる
 → 水温が上がると、水に溶ける酸素が減る

つまり、水中のほうが危ないことがあるのです。

「出られる」という状態が、保険になります。


完全水中で飼えるか

飼っている例はあります。

ただし条件がつきます。

□ 水温を上げない
□ エアレーションで酸素を送る
□ 水を汚さない
□ 浅くする

条件が1つ崩れると危険です。

陸地があれば、崩れたときにサワガニ自身が逃げられます。

このサイトでは陸地ありをおすすめします。


陸地の条件

① 自力で上がれる傾斜
   → 垂直の段差は上がれない
② 体が完全に乗る広さ
③ 上に隠れ家がある
   → 「上がれるが隠れられない」陸地は使われにくい
④ 滑らない
⑤ 水没しない

③が抜けやすいところです。

サワガニは食べられる側の生き物です。

何も無い平らな陸地では隠れられないので、落ち着きません。

→ 底床と隠れ家


水の量

◎ 体が浸かる程度〜数センチ
✕ 深くしすぎる
✕ 水面が陸地を洗う量

「たっぷり入れる」をやめてください。

浅い流れにいる生き物です(→ どこにいるか)。


作り方

① 片側に砂利を寄せて盛り上げる
② または平たい石を積む
③ 水面より上に出す
④ なだらかな坂をつける
⑤ 上に隠れ家を置く

→ 水槽の作り方

「石を積んだだけ」で足ります。

市販の陸地用品は必須ではありません。


陸地を使わないとき

確認したいところです。

□ 上がれない構造になっていないか(段差)
□ 隠れ家が無いのではないか
□ 滑って上がれないのではないか
□ 水温が快適で、上がる必要が無いだけかもしれない

最後の場合は問題ありません。

「使っていない」より「使えない」ほうを心配してください。


逆に、ずっと陸にいるとき

こちらは要注意です。

□ 水温が高い ← いちばん多い
□ 水が汚れている
□ カルキが抜けていない
□ 酸素が足りない

夏場の「陸から降りてこない」は危険信号です。

→ 石を運び、陸に上がるのはなぜか・夏越しと冬越し


陸地があると脱走しやすくなるか

しやすくなります。

・陸地から壁に手が届く
・積んだ石が足場になる

だから蓋をします。

陸地を無くすのではなく、蓋で対応してください。

→ サワガニが脱走する


まとめ

  • 陸地は必要
  • 理由は完全水中だと酸素が足りなくなることがあるから
  • 「出られる」という状態が保険になる
  • 条件は5つ。上がれる傾斜・乗れる広さ・上に隠れ家・滑らない・水没しない
  • 「上がれるが隠れられない」陸地は使われにくい
  • 水は**体が浸かる程度〜数センチ。**たっぷり入れない
  • **石を積んだだけでよい。**市販品は必須ではない
  • **ずっと陸にいるほうを心配する。**水温を疑う

関連