サワガニはどこまで大きくなるか
甲羅の幅で3センチ前後になるとされます。
脚を広げると、もっと大きく見えます。
測り方
カニの大きさは「甲幅(こうふく)」で表します。
甲幅 … 甲羅の【横幅】
→ 脚もハサミも含めない
これは図鑑でも研究でも共通の測り方です。
✕ 脚を広げた幅で「10センチのサワガニ」と言う
◎ 「甲幅3センチ」
脚を広げると、甲幅の3倍近くに見えることがあります。
「大きなサワガニを見た」というとき、 その多くは脚を含めた印象です。
大きくなるまでの時間
・[脱皮](/dappi/)を繰り返して大きくなる
・脱皮のたびに、少しずつ甲幅が増える
・成体になるまで数年かかるとされる
1回の脱皮で急に大きくなるわけではありません。
少しずつ、何度も脱ぎます。
なぜ大きくならないのか
カニの中では小さい部類に入ります。
説明として挙げられるもの:
① 暮らしている場所が狭い
→ 石の下の隙間に入る大きさが有利
② 餌が限られる
→ 山あいの小さな流れは、生き物の量が多くない
③ 海に出ない
→ [大きな海のカニは、海の豊富な餌で育つ](/koukakurui/)
③が面白い見方です。
サワガニは一生を狭い沢で過ごします。 その環境で完結できる大きさに収まっているわけです。
大きい個体・小さい個体
・オスのほうがハサミが大きくなりやすい
・地域によって平均の大きさが違うことがある
・餌と水温で成長の速さが変わる
飼育下では、うまく育てば大きくなります。
ただし高水温で弱ると、成長が止まります。
飼うときに関わること
大きさが分かると、必要なものが決まります。
・水槽の大きさ(→ [水槽の作り方](/suisou/))
・隠れ家の隙間の幅(→ [底床と隠れ家](/teishou/))
・何匹まで入れられるか(→ [何匹まで](/nanbiki/))
・蓋の隙間(→ [脱走](/dassou/))
とくに最後が重要です。
甲幅3センチのサワガニは、 それより狭い隙間も通り抜けることがあります。
平たいので、思ったより小さな隙間から出ていきます。
小さい個体を捕まえたとき
子ガニは飼育の難度が上がります。
・体力が少ない
・餌のサイズが合わないことがある
・水質の変化に弱い
持ち帰るかどうかを決めるとき、 小さい個体は戻すという選択があります。
まとめ
- 甲幅3センチ前後まで。脚を広げるともっと大きく見える
- 大きさは**甲幅(甲羅の横幅)**で表す。脚もハサミも含めない
- **脱皮を繰り返して少しずつ大きくなる。**成体まで数年
- 大きくならない理由は狭い場所・限られた餌・海に出ない
- 一生を狭い沢で過ごす。その環境で完結できる大きさ
- オスのほうがハサミが大きくなりやすい
- 大きさが分かると水槽・隠れ家・匹数・蓋の隙間が決まる
- **甲幅より狭い隙間も通り抜ける。**平たいので脱走しやすい