サワガニの夏越しと冬越し──死なせる原因の大半は夏
この記事が、サワガニ飼育のいちばん重要な部分です。
冬 … 動かないが、そのまま越せることが多い
夏 … 水温が上がって死なせやすい
サワガニは寒さより暑さに弱い生き物です。
なぜ夏が危ないのか
① サワガニは山あいの冷たい流れにいる生き物
→ 高い水温に耐える作りになっていない
② 水温が上がると、水に溶ける酸素が減る
→ 同時に、活動が活発になって酸素を使う
→ 二重に苦しくなる
③ 水が早く傷む
→ 餌が傷み、水が汚れる
④ 部屋の温度が想像以上に上がる
→ 閉め切った部屋は、昼に30度を超える
→ 人がいない時間帯に起きる
④が本質です。
飼っている人が家にいる時間帯には、 その部屋が何度になっているか分からないからです。
夏の対策(効く順)
1位 涼しい場所に移す
→ エアコンの効く部屋
→ 家で最も涼しい場所(北側・玄関・廊下)
2位 直射日光を完全に避ける
→ 窓辺に置かない
→ カーテン・すだれ
3位 水量を多くする
→ 水が多いほど温度が変わりにくい
4位 冷却ファン(水槽用)
→ 水を蒸発させて冷やす
→ 水が減るので、足す
5位 水槽用クーラー
6位 凍らせたペットボトル(一時しのぎ)
1位と2位で大半が解決します。
道具を買う前に、置き場所を変えてください。
凍らせたペットボトルの注意
・温度が急に下がる
・溶けたあと、また上がる
・温度が上下するほうが体力を削る
留守中の対策としては不安定です。
一時的な避難としては使えます。
夏に見るサイン
□ [陸から降りてこない](/ishi/) ← 危険信号
□ 昼にずっと歩き回っている
□ [泡を吹き続けている](/awa/)
□ 餌を食べない
□ 動きが鈍い
1つ目がいちばん分かりやすいサインです。
「水に戻らない」は、水が快適でないということです。
夏の水換え
・水が早く傷む → 確認の回数を増やす
・食べ残しは毎日取る
・水温を合わせてから足す
→ 冷たい水をいきなり入れない
→ 水換えの頻度
留守にするとき
夏の旅行・帰省が難関です。
□ エアコンをつけたままにできるか
□ 世話をする人がいるか
□ 餌より水温を優先する(数日食べなくても死なない)
□ 水を多めにしておく
□ 直射日光が入らない部屋に移す
餌をたくさん入れて出かけないでください。
食べ残しが傷んで、かえって水を悪くします。
→ 餌の量と頻度
冬の扱い
冬は夏より簡単です。
どちらかを先に決めてください。
A 冬眠させる
→ 暖房の無い場所・屋外
→ 隠れ家・落ち葉・砂利を厚く
→ 餌はほとんど要らない
→ 完全に凍らせない
B 冬眠させない
→ 暖房の風が直接当たらない室内
→ 餌は減らすが切らさない
いちばん悪いのは、途中で切り替えることです。
冬に動かないのは異常ではない
慌てて温めないでください。
ただし確認はします:
□ においがしないか
□ 体が白くなっていないか(→ [白い・水カビ](/shiroi/))
□ 脚がだらんと開いていないか
年間の流れ
| 時期 | やること |
|---|---|
| 春 | 活動が戻る。餌を少しずつ戻す。脱皮が増える |
| 初夏 | 夏の置き場所を決める。冷却の準備 |
| 夏 | 水温を毎日見る。留守の対策 |
| 秋 | 水温が下がる。冬の方針を決める |
| 冬 | 冬眠させるか、させないか。決めたら変えない |
子どもと乗り切るなら
まとめ
- **冬より夏。**サワガニは寒さより暑さに弱い
- 夏が危ない理由は高水温・酸素の減少・水の傷み・部屋の温度
- 人がいない昼間に、部屋は30度を超える
- 対策の1位は涼しい場所に移すこと、2位は直射日光を避けること
- 道具を買う前に置き場所を変える
- 夏のサインは**「陸から降りてこない」**
- 留守にするときは餌より水温を優先する
- 冬はさせるか、させないかを先に決めて、途中で変えない