サワガニは何の仲間か──エビ・ヤドカリとの関係

サワガニは何類かというと、甲殻類(こうかくるい)の仲間です。

昆虫ではありません。


大きな枠から見る

節足動物(せっそくどうぶつ)
 ├ 昆虫  … 脚6本。体は頭・胸・腹の3つ
 ├ クモ  … 脚8本
 └ 甲殻類 … エビ・カニ・ヤドカリ・ダンゴムシ・ミジンコ

共通するのは「外骨格を持ち、脱皮して大きくなる」ところです。

内側に骨がありません。 外側の殻が、骨の役目をしています。

だから大きくなるには、殻を脱ぐしかないのです。


エビとカニは近い

甲殻類の中でも、エビとカニは近い仲間です。

エビ … 腹(尾)が長く、後ろに伸びている
カニ … 腹が折りたたまれて、甲羅の下に畳み込まれている

カニの腹は、無くなったのではありません。

折りたたんで裏側に貼りついています。

サワガニをひっくり返すと、 腹に「ふんどし」と呼ばれる部分があります。

これがエビの尾にあたる部分です。

そしてこの形が、オスとメスの見分けにそのまま使えます。


ヤドカリはどちらか

ヤドカリはカニに近いとされます。

・腹がやわらかく、巻いている
・貝殻に入って守る
・カニの仲間の中に位置づけられる

「エビ → ヤドカリ → カニ」という順に、 腹が短く、体に収まっていくという見方ができます。


サワガニの位置

甲殻類
 └ 十脚目(じっきゃくもく)… 脚が10本
   └ カニの仲間
     └ サワガニ

「十脚」=脚が10本という意味です。

ハサミも脚に数えます。

ハサミ 2本 + 歩く脚 8本 = 10本

→ サワガニの体を細かく見る


川にいるカニの中では特別

カニの大半は海にいます。

・海のカニ … 大多数
・河口・汽水のカニ … モクズガニ・アカテガニなど
・完全に淡水だけで暮らすカニ … サワガニ

多くのカニは、卵から出た子が 海でプランクトンとして過ごす時期を持ちます。

サワガニには、それがありません。

卵から出たときには、もう小さなカニの形をしています。

→ サワガニの卵

これが、サワガニをサワガニたらしめている点です。


似ているが別の生き物

✕ 昆虫ではない(脚10本、外骨格)
✕ 貝ではない
ダンゴムシ・ワラジムシは【同じ甲殻類】
  → 陸に上がった甲殻類という点で共通する

ダンゴムシが甲殻類だというのは、 知っておくと面白いところです。


まとめ

  • サワガニは甲殻類。昆虫ではない
  • 甲殻類は外骨格を持ち、脱皮して大きくなる
  • エビは腹が長く、カニは腹を折りたたんでいる
  • カニの腹=「ふんどし」。オスメスの見分けに使える
  • ヤドカリはカニに近い。エビ→ヤドカリ→カニの順に腹が収まる
  • **十脚目=脚10本。**ハサミも脚に数える
  • カニの大半は海。完全に淡水だけで暮らすのがサワガニ
  • **卵から出たときにはもうカニの形。**海で過ごす時期が無い
  • ダンゴムシも同じ甲殻類

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