サワガニを生で食べてはいけない理由

サワガニを生で食べてはいけません。

寄生虫(肺吸虫)に感染するおそれがある

これは「気をつけたほうがよい」という話ではありません。

食べない、という話です。


何がいけないのか

✕✕ 生で食べる
✕✕ 生きたまま食べる
✕✕ 加熱が不十分なまま食べる
✕✕ 生のサワガニを触った手・まな板・包丁から、他の食品へ
✕✕ 生のまま漬ける(酒・醤油・酢に漬けても、加熱ではない)

最後の2つが見落とされやすいところです。


「素揚げ 生きたまま」について

この形で検索する人がいます。

生きたまま揚げる = 加熱が不十分になりやすい
  → 中心まで火が通らないことがある
  → 危ない

「生きたまま油に入れる」ことが問題なのではありません。

【中心まで十分に加熱されているか】が問題です。

→ 素揚げの作り方では、 十分に加熱する方法として書いています。


どういう寄生虫か

このサイトでは、症状を並べて説明しません。

理由:
 診断はできない
 症状名を並べると、読者が自己判断することになる
 医療の情報は、公的機関の説明を見るべきものになる

書けることだけ書きます。

・肺吸虫(はいきゅうちゅう)と呼ばれる寄生虫がいる
・淡水のカニ(サワガニ・[モクズガニ](/nita-kani/))が関わる
・人に感染することがある
・十分な加熱で防げる

これは公的機関が示していることです(→ このページの末尾に出典を置きました)。

厚生労働省の通知(平成9年)にはこう書かれている:

 「モクズガニやサワガニ等淡水産のカニの生食、不完全加熱調理
   又は調理器具等の二次汚染により感染幼虫を摂取する経路」

「調理器具等の二次汚染」が、通知の本文に入っています。

これが、このページで何度も書いていることです。

正確な情報は、以下で確認してください:

□ 厚生労働省
□ 国立健康危機管理研究機構(JIHS)
   → 2025年4月に国立感染症研究所が統合されて、この名称になった
□ 自治体の保健所・保健医療の部署

心配なとき

① 生や加熱不十分なもので食べた覚えがあり、
   体調に気になることがあるなら、【医療機関を受診する】

② 受診のとき、【サワガニを生で食べた】と伝える
   → これが伝わるかどうかで話が変わる

③ このサイトの記述で自己判断しない

②を必ず伝えてください。

食べたものの情報は、診察の助けになります。


加熱すれば食べられる

ここも書いておきます。

◎ 十分に加熱すれば食べられる
  → 中心まで火を通す
  → 加熱時間・温度を十分に取る

サワガニは食用として流通しています。

食べてはいけない生き物ではありません。

「生で」がいけないのです。

→ 下ごしらえ・素揚げ・唐揚げ・味噌汁・佃煮


調理のときに気をつけること

① 中心まで十分に加熱する
② 生のサワガニを触った手をよく洗う
③ まな板・包丁・ボウルを、生食用の食品と分ける
④ 使ったものをよく洗う
⑤ 生のまま他の食品に触れさせない
⑥ 子どもに生で触らせない・口に入れさせない

③④が見落とされやすいところです。

加熱で防げるのは「食べたもの」だけです。

調理器具から他の食品へ移ってしまえば、意味がありません。

→ 下ごしらえ(泥抜き・洗い)


モクズガニも同じ

・モクズガニ(ハサミに毛があるカニ)も同じ
  → 厚労省の通知にも【モクズガニやサワガニ等】と並べて書かれている
・どちらであっても、生で食べない

→ 間違えやすいカニ


飼っているサワガニについて

心配になる方がいるので、書いておきます。

・飼うこと自体を、このサイトは止めていない
・問題になるのは【生で食べること】になる
・触ったら手を洗う
・水槽の水を口に入れない
・子どもに手を洗わせる

生き物を触ったら手を洗う、という一般的なことです。

→ サワガニの飼い方


まとめ

  • **サワガニを生で食べてはいけない。**肺吸虫に感染するおそれがある
  • 生・生きたまま・加熱不十分・生のまま漬ける、どれもいけない
  • 「生きたまま揚げる」は、中心まで火が通らないことがあるから危ない
  • このサイトは**症状を並べない。**診断はできない
  • 正確な情報は厚生労働省・国立健康危機管理研究機構(JIHS)・保健所で確認する
  • 心配なら医療機関を受診し、「サワガニを生で食べた」と伝える
  • **十分に加熱すれば食べられる。**食べてはいけない生き物ではない
  • **まな板・包丁を分ける。**調理器具から他の食品へ移れば意味がない

出典

このページの内容は、以下の公的機関の資料に基づいています。

出典発行確認日
厚生労働省「食品媒介の寄生虫疾患対策等について」
(平成9年9月22日 衛食第259号・衛乳第267号)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta6006&dataType=1&pageNo=1
1997年2026-08-26
国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「肺吸虫症」
https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/paragonimiasis/index.html
—2026-08-26
東京都保健医療局「食品衛生の窓」肺吸虫
(東京都健康安全研究センター)
https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/musi/07.html
—2026-08-26
国立感染症研究所(NIID)は、2025年4月1日に国立国際医療研究センターと統合され、
 【国立健康危機管理研究機構(JIHS)】になった。
 古い記事では旧名称で書かれていることがある

このページは症状・診断・治療を扱いません。 体調に気になることがあるなら、医療機関を受診してください。


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