サワガニの体を細かく見る(ハサミ・脚・目・甲羅)

サワガニの特徴は、1匹をじっくり見ると、思ったより情報が多いものです。


脚は10本

ハサミ(鉗脚)  2本
歩く脚(歩脚)  8本
        ─────
         10本

ハサミも脚に数えます。

だから「十脚目(じっきゃくもく)」といいます (→ サワガニは何の仲間か)。

昆虫は6本です。ここが決定的に違います。


ハサミの大きさが左右で違う

片方が大きいことがあります。

・オスのほうが差が出やすい
・大きいほうは、はさむ力が強い
・取れて[再生](/ashi/)した直後のものは小さい

左右で大きさが違っていたら、 片方が再生したものである可能性があります。


目は飛び出していて、しまえる

ここが面白いところです。

・目は柄(え)の先についている
・左右に飛び出す
・甲羅のくぼみにパタンと倒してしまえる

危険を感じると目を倒します。

倒した状態は、警戒しているサインです (→ 挟まれたとき)。


甲羅

・四角に近い形
・前の縁は少しギザギザ
・中央にくぼみや溝がある

脱皮のときは、この甲羅が 前と後ろに割れて開きます。


口のまわり

カニの口は、複雑な作りになっています。

・何枚もの板が重なっている
・その奥にあごがある
・ハサミで食べ物を口に運び、少しずつ削って食べる

見ていると分かります。

カニは丸呑みしません。ハサミで持って、削り取って食べます。

→ サワガニは何を食べるか


腹(ふんどし)

ひっくり返すと、腹に三角形の部分があります。

オス … 細い三角形
メス … 丸みのある、広い形

これがオスメスの見分けの決め手です。

メスはここに卵を抱えるので、広くなっています。

ただし、ひっくり返すのは短時間にしてください。


エラはどこにあるか

甲羅の内側、脚の付け根の上あたりにあります。

・外からは見えない
・水を通して酸素を取る
・湿っていれば、空気中の酸素も取れる

だからサワガニは、陸に上がっても平気なのです。

→ サワガニの呼吸


泡を吹くのはここから

エラの水が少なくなると、 空気と混ざって泡になって出てくると説明されます。

→ サワガニが泡を吹いているとき


色

・赤みの強いもの
・褐色・黒っぽいもの
・青みがかったもの

同じ種でも、色にはかなりの幅があります。

→ サワガニの色はなぜ違うのか


大きさ

甲羅の幅で測るのが普通です。

甲幅(こうふく)… 甲羅の横幅
         → 脚を含めない

→ サワガニはどこまで大きくなるか


見るときに気をつけること

✕ 長くつまみ上げない
✕ 甲羅を強く押さえない
✕ 脚を引っぱらない(自分で切り離すことがある)
✕ 乾いた手で長く持たない

脚を引っぱると、サワガニは自分から脚を切り離します。

驚かせないのが、いちばん大事です(→ 脚が取れた)。


まとめ

  • **脚は10本。**ハサミも脚に数える。昆虫は6本
  • 左右のハサミの大きさが違うことがある。再生の可能性
  • **目は柄の先にあり、甲羅のくぼみに倒してしまえる。**倒すのは警戒のサイン
  • 口は板が重なった作り。丸呑みせず、削り取って食べる
  • 腹の「ふんどし」でオスメスが分かる。メスは広い
  • **エラは甲羅の内側。**湿っていれば空気中の酸素も取れる
  • 大きさは**甲幅(甲羅の横幅)**で測る
  • **脚を引っぱらない。**自分から切り離すことがある

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