サワガニの繁殖期と、交尾から産卵までの流れ

繁殖期は初夏から夏にかけてとされます。

地域と水温で前後します。


おおまかな流れ

① 水温が上がってくる(春〜初夏)
② 交尾
③ 産卵。メスが腹に抱える
④ 卵の中で発生が進む
⑤ 子ガニの形で出てくる
⑥ しばらく親の腹の下にいる

→ サワガニの卵


交尾は脱皮の直後に起きるとされる

これはカニ全般に見られることです。

・[脱皮](/dappi/)の直後、メスの殻はやわらかい
・このタイミングで交尾する
・オスがメスを守るように抱えていることがある

水槽の中で「オスがメスを抱えている」ように見えたら、 けんかではなく、この行動である可能性があります。

ただし、共食いとの区別は必要です。

抱えている … 動かず、押さえているだけ
食べている … ハサミで削っている。体が欠けていく

メスの脱皮直後は危ない

これは飼育で覚えておきたいところです。

・殻がやわらかい
・動きが鈍い
・他の個体に襲われやすい

脱皮の兆候が見えたら、隠れ家を増やしてください。

または分けます。

→ サワガニの脱皮・共食いするのはなぜか


飼育下で「狙って増やす」話ではない

このサイトは繁殖をおすすめしません。

理由:

① 子ガニは育てるのが難しい
   → 水質の変化に弱い
   → 共食いする

② 増えたあとの行き先が無い
   → 川に放すのはやってはいけない
   → [川ごとに集団が分かれている](/bunpu/)

③ 飼いきれる数には限りがある

「増やす」よりも「今いる個体を長く飼う」ほうが、 この生き物には合っています。

→ 持ち帰る前に決めること


結果として増えてしまったら

① 親と子を分ける
② 隠れ家を匹数より多く用意する
③ 餌を細かくする
④ 水を汚さない
⑤ 全部は育たないと考えておく

→ 何匹まで一緒に飼えるか

川に放さないでください。

飼いきれないなら、 引き取り手を探すか、 最初から持ち帰らないという判断になります。


野外で抱卵個体を見たら

そっとしておいてください。

・石を戻す
・持ち帰らない
・その場所を人に言わない

採集で人が押し寄せると、 その川の集団が減ることがあります。

→ サワガニの捕まえ方


季節との関係

春  … 活動が戻る。脱皮が増える
初夏 … 交尾・産卵
夏  … 抱卵個体が見られる。飼育では高水温に注意
秋  … 子ガニが見られる
冬  … じっとしている(→ [冬をどう越すか](/toumin/))

飼育していると、繁殖期と 【いちばん死なせやすい時期】が重なります。

夏の水温対策を先に済ませておいてください。

→ 夏越しと冬越し


まとめ

  • 初夏から夏にかけて。地域と水温で前後する
  • 交尾は脱皮の直後に起きるとされる
  • オスがメスを抱えているのは、けんかではないことがある
  • **脱皮直後のメスは殻がやわらかく、襲われやすい。**隠れ家を増やす
  • このサイトは繁殖を勧めない。育てるのが難しく、行き先が無い
  • 増えても川に放さない
  • 野外の抱卵個体はそっとしておく
  • 繁殖期と、いちばん死なせやすい夏が重なる

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