サワガニが脱走する──蓋と水位の話

サワガニは登ります。

そして、平たいので狭い隙間も通り抜けます。


どこから出るのか

① コード・チューブの通る穴 ← 最多
   → フィルター・ヒーター・水温計のコード
   → エアチューブ
   → これを伝って登り、隙間から出る

② 蓋の網目
   → [甲幅](/ookisa/)より狭い隙間も通ることがある

③ 蓋と縁の隙間

④ 蓋を持ち上げる
   → 軽い蓋は押し上げられる

⑤ 水槽の角
   → シリコンの継ぎ目に爪が掛かる

⑥ 積んだ石・[陸地](/rikuchi/)が足場になる

⑦ 水位が上がった(雨・水の入れすぎ)

①が圧倒的に多い抜け道です。


塞ぎ方

① コードの穴をスポンジ・ウレタンで塞ぐ
   → これだけで大半が防げる
② 蓋の網目を確認する
   → 細かいものを選ぶ
   → 網戸のネットを重ねる
③ 蓋に重しを載せる
④ 水位を縁から離す
   → 水を入れすぎない
⑤ 石・陸地を壁から離す
   → 壁際に高いものを置かない
⑥ 水槽の内側の上部を、つるつるにする

⑤が見落とされやすいところです。

陸地を作るのはよいのですが、壁の近くに高く積むと足場になります。

→ 水槽の作り方・底床と隠れ家


なぜ脱走するのか

出たがる理由があることが多いものです。

□ 水温が高い(夏)← いちばん多い
□ 水質が悪い
□ カルキが抜けていない
□ 隠れ家が無い・足りない
□ [共食い](/tomogui/)・けんかから逃げている
□ 水深が深すぎる
□ [繁殖期](/hanshoku/)

「蓋で押さえる」のは対症療法です。

出たがる理由を潰すほうが、根本の対策になります。

→ 夏越しと冬越し・水のこと


いつ出るのか

夜です。

・[夜行性](/yakousei/)
・朝になって「いない」ことに気づく

→ サワガニが動くのはいつか


逃げたら

湿っていて、暗くて、狭いところにいます。

□ 水槽の下・裏
□ 家具の下・冷蔵庫の下
□ 洗面所・風呂場・シンク下
□ 観葉植物の鉢の中・鉢の下
□ カーテンの裾
□ 段ボールの中

探し方:

① 夜、部屋を暗くして静かにする
   → 動き出す音がすることがある
② 水を張った浅い容器を床に置く
   → そこへ来ることがある
③ 濡らしたタオルを床に広げておく
④ エアコンを止める(乾燥を避ける)

→ 家の中でサワガニを見つけたら


どのくらい耐えられるか

・湿った場所なら、しばらく生きられる
・乾いた床・エアコンの風・日の当たる場所では急速に弱る

エラが濡れていれば呼吸できます。

まず湿らせてください。


見つけたら

① 濡らした容器に入れる
② 甲羅の左右を上からつまむ(脚をつままない)
③ 水槽に戻す前に、逃げた経路を塞ぐ
④ 水温を合わせてから戻す

③をやらないと、また逃げます。


屋外飼育の場合

屋外だと見つかりにくくなります。

・近所の水路に入る可能性がある
・そもそも蓋で防ぐ
・雨で水位が上がることに注意

→ 屋外で飼えるか


子どもと対策するなら


まとめ

  • 登る。そして平たいので狭い隙間も通る
  • 最多の抜け道はコード・チューブの通る穴
  • その穴をスポンジで塞ぐだけで大半が防げる
  • **壁の近くに石を高く積まない。**足場になる
  • **蓋で押さえるのは対症療法。**出たがる理由を潰す
  • 出たがる理由の1位は夏の高水温
  • 出るのは**夜。**朝に気づく
  • 探すのは**湿って暗くて狭い場所。**夜に、暗くして、水を張った容器を置く

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