サワガニの脱皮──前ぶれ・かかる時間・失敗
飼っているサワガニが動かないとき、 いちばん多い理由がこれです。
なぜ脱皮するのか
サワガニは外骨格を持ちます。
・体の外側が殻
・殻は伸びない
・大きくなるには、脱ぐしかない
前ぶれ
□ 餌を食べなくなる
□ 動かなくなる。隠れ家から出てこない
□ 体の色が変わる(くすむ・濃くなる)
□ 甲羅の縁に隙間ができたように見える
□ じっと同じ場所にいる
「餌を食べない+動かない」が揃ったら、まず脱皮を疑ってください。
脱ぎ方
甲羅の後ろ側が開いて、そこから抜け出します。
① 甲羅の後ろが持ち上がる
② 体を後ろへ引き抜く
③ 脚を1本ずつ抜く ← ここが難所
④ 抜け終わる
脚を抜くのがいちばん時間がかかります。
細いところを、そのまま引き抜かなければなりません。
かかる時間
個体差が大きいです。
・数十分〜数時間
・大きい個体ほど時間がかかる傾向
この間は、絶対に触らないでください。
脱皮のときにやってはいけないこと
✕ 触る・つつく
✕ 水槽を動かす・持ち上げる
✕ 明かりを当てる
✕ 手伝おうとして殻を引っぱる
✕ 他の個体を近づける
✕ 水を換える
「手伝う」がいちばん危ないです。
引っぱると、脚が途中でちぎれます。
時間がかかっていても、待ってください。
脱皮の直後
脱いだ直後は、体がやわらかくなっています。
・殻が固まるまで数日かかるとされる
・動きが鈍い
・他の個体に襲われやすい
このタイミングが共食いの最大のリスクになります。
対策:
□ 隠れ家を匹数より多く用意する
□ 餌を切らさない(空腹だと襲いやすい)
□ 分けられるなら分ける
抜け殻をどうするか
すぐには捨てないでください。
・食べることがある
→ 殻の成分を取り戻すためと説明される
・数日置いてから取り出す
・カビが生えてきたら取り出す
抜け殻と死んだ個体は見分けにくいです。
抜け殻 … 軽い。中が空
→ 甲羅の後ろが開いている
死んだ個体 … 重い。中身がある
「死んだ」と思ったら抜け殻だった、というのはよくあることです。
脱皮に失敗すると
実際に起こります。
・脚が途中で取れる
・殻が体に残る
・抜けきれずに死ぬ
原因として説明されるもの:
・水質の悪化
・水温(高すぎ・低すぎ)
・栄養が足りない
・脱皮の途中で刺激された ← これが人為的なもの
・隠れ家が無く、落ち着けない
脚が取れても、次の脱皮で再生することがあります。
脱皮の間隔
・若いうちは頻繁
・大きくなると間隔が空く
間隔から、おおよその成長段階が推測できます (→ 寿命は何年か)。
まとめ
- 外骨格なので、大きくなるには脱ぐしかない
- 前ぶれは餌を食べない+動かない+色が変わる
- **脚を抜くのが難所。**数十分〜数時間かかる
- 絶対に触らない。手伝おうとして引っぱらない
- 脱皮直後は体がやわらかく、襲われやすい。共食いの最大のリスク
- 対策は隠れ家を匹数より多く・餌を切らさない
- **抜け殻はすぐ捨てない。**食べることがある
- **抜け殻は軽く、甲羅の後ろが開いている。**死んだ個体と見分ける